このたび、ふくし岩手のホームページを開設させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年3月11日発生の東日本大震災は、将に歴史に残る大惨事であります。慎んで犠牲になられた皆様方のご冥福をお祈り申し上げます。被災された沿岸各市町村の皆様方の早期復興と再起の途を心から切望致します。被災された皆様方の絆の強さ、支え合いは心あたたまる思いが致します。私たちは、いのちの尊さ、人々の連帯、生命力の強さに学び、今次災害をゆく末永く語り継いでいかなければなりません。
将に政治の原点は福祉にあります。人それぞれの充実した人生を全うしていくためには、温かい福祉施策の充実が求められています。そのために、若者や高齢者、障がい者などが主体的に参加・行動できる場づくりが急務となります。そして、会員相互の学びの場、互助連帯の場として交流を深めあいながら、被災地の方々と寄り添い、未来志向の福祉社会の実現を求めていきたいと考えています。
昨年7月、このような趣旨から、有志合い計らい、年代を問わず賛同する方々が集い、地域クラブ「ふくし岩手」が結成されました。ご賛同いただける市民の皆様のご参加を、心よりお願い申し上げます。
平成24年3月
ふくし岩手 代表 千葉健一
異常気象が世界的な規模で頻発しています。近年は、地震、水害、竜巻、津波、噴火など世界のどこにいても危険と背中合わせの世情といえます。何よりも自己防衛が強いられる風情で、先ずは、お互い自然の猛威に警戒する心を持ちながら暮らしていかなければなりませんね。
さて、我が国の政治情勢、かなり危なっかしいですね。国民が一党独裁体制を選択してくれたのだから、この機会に大きく右傾化の方向に舵を切っておこう。首相の坊ちゃん的な輪郭の背後にひそむ危険に、国民はもっと敏感にならなければなりません。特定秘密保護法も海外派遣法も絶対んい許してはなりません。時代を逆流させてはなりません。
今、政治に求められるのは、一日も早い大震災復興であり、少しでも災害を防御する災害対策であります。また、政治の原点は、常に人々の「ふくし追及」という理念を忘れてはなりません。
ふくし岩手は、ちっぽけな存在ですが、ウイングを大きく広げて震災復興、ふくし向上に前進したいと考えています。 ともに行動していこうではありませんか。 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 平成26年1月
ふくし岩手 代表 千葉健一
昨年も温暖化の影響による異常気象が相次ぎ、世界的規模で災害が発生しています。加えて、民族、宗教、政治体制等に起因する戦火が後を絶ちません。アフガニスタンのペシャワルにおける学校襲撃など将に狂気の沙汰と言うべき事件です。どんな理由であろうとも抵抗力のない子どもたちや市民を巻き添えにする行為は許されざる暴挙であります。世界の人々が宮澤賢治の「世界が全体幸福になるように」という願いをかみしめ、恒久平和実現に向けて努めていくことが求められています。
さて、突然降って湧いた師走解散・総選挙、国民の半数が棄権という中で、終わってみれば自民党・公明党の圧勝という結果となりました。安倍首相の戦略が功を奏したと言うべきか、野党が力不足なのか、国民が安直過ぎるのか、皆さんそれぞれに判断していただくことにして、私は、今、かなり、衝撃を受けています。これからの日本丸の進路はどうなるのか。平和憲法は守れるのか、いつか来た道に逆流していくのではないかという不安が増幅するばかりです。我が国にお互いに牽制しあう二大政党の潮流が、どうして誕生しないのでしょうか。自公政権がこれから暫く続くこととなりますが、どうか、国民の生活を大切にする施策を切望して止みません。
今、緊急に求められるのは、4年近く経とうとしている中で、大震災による仮設住宅やふるさとに帰れない方が、今日なお20万人もいるという現実です。福島の原発事故等は、明らかな人災です。復興の遅れは、被災された皆さんの生きる力を削いでいます。一日も早く大震災復興をはかり、被災者に生きる勇気と元気を与えていくことが最優先課題であります。
ふくし岩手は、この一年、被災者や市民に「震災の風化予防」と「防災意識の向上」を呼びかけるイベントを開催したり、高齢者への健康づくり体操指導や陸前高田市での桜植樹、そして、各地での慰問活動等微力ですが活動してきました。大事なことは諦めないこと、継続すること、勇気を持つことだと信じて行動しています。その先頭に立って行動している佐藤事務局長に熱いメッセージを贈りましょう。
今後とも、岩手の福祉向上に向けて、共に力を尽くしていきたいと考えています。
新年にあたり、世界平和と人々の幸せを共に祈ろうではありませんか。
平成27年1月
ふくし岩手 代表 千葉健一
2016年の年頭にあたり、皆様方の更なるご健勝・ご活躍を祈念申し上げます。
聖徳太子が604年に定めたとされる17条憲法には、「和を以って貴しとなす」との国造りの根幹が記されています。「争いごとをやめ、みんなで話しあって平和にものごとを進めていこう」の主旨だと思います。今日、世界の各地において人種、宗教、領土問題等紛争が絶えません。新年にあたり、この1300年前に聖徳太子が描いたこの理念こそあまねく世界の人々の共通の願いとなるよう祈りたいと思います。そして、国や民族を超えて、みんなで議論を尽くして語り合い、互いに支え合っていくことを恒久平和の礎として期待したいと思います。 東日本大震災勃発時に、少しでもお役にたてればという願いで誕生した「ふくし岩手」は、民間有志の小さな団体です。初心を忘れず、被災地に幾度お尋ねしたことでしょうか。
4年半にわたり、この会を支えてこられました会員の皆様、誠にありがとうございます。12月5日、陸前高田市の津波到達点への桜の植樹に4人で参加しました。この事業は、地元の若い方々が津波の教訓を忘れまいと「桜ライン」を結成し取り組んでいるものです。これまで植樹したのは932本となりましたが、何と1万7千本を植える予定とのことで未来に継承する遠大な事業です。植林作業を通じて、青年たちの故郷の復興への熱い思いを感じ、胸に迫るものをありました。
当日、偶然に安倍首相が記念植樹に参加しました。復興は、未だに緒に就いたばかりで依然として多くの方々が、仮設の生活を余儀なくされています。安倍首相が、現地の課題を施策に盛り込み、被災された皆様方が一日も早く立ち上がれるよう最善を尽してほしいものです。 今年は、世界の祭典オリンピックが開催されます。世界の若者たちが、スポーツを通して親善を深め合い、相互理解を築くよう心から祈念致します。
今年度も共に全力を尽くし、みんなが幸せを実感できる一年にしていきましょう。
平成28年1月
ふくし岩手 代表 千葉健一
平成29年7月16日、定期総会が開かれ「ふくし岩手」が解散することに決まりました。この場を借りて市民の皆様にお知らせ致します。
結成以来、6年間という短い間でしたが、その歩みを総括すると、被災地支援・被災者支援、地域福祉の推進について、微力ながら懸命に
活動を展開し一定の成果を上げることが出来たと思います。
昨年、代表である私の健康問題でご心配をお掛けしました。また、事務局長の一身上の都合も生じました。さらに、会員の高齢化なども 重なり活動の継続が難しくなっていました。その為、解散について協議した結果、仲間の理解と賛同を得ることができました。
ただし、「うたごえ喫茶」と「教養講座」は、実行委員会や有志の会として存続することになりました。市民の皆様におかれましては、引き続きご参加いただきますようお願い申し上げます。
皆様のこれまでの厚いご支援に心から感謝を申し上げます。
平成29年7月25日
地域クラブ ふくし岩手
代表 千葉 健一
事務局長 佐藤 明